2025.06.04
思い込みを手放せたとき、人生が自由になる
執筆担当者:一橋香織
テーマ: ストレス
私たちは日々、たくさんの「ねばならない」に囲まれて生きています。
「母親はこうあるべき」「仕事とはこうするもの」「年齢にふさわしい振る舞いをしないといけない」……。
誰かに言われたわけでもないのに、いつの間にか自分の中に根を下ろした“思い込み”たち。
それらは、良かれと思って守ってきたルールであり、ある意味では自分を守る「盾」のような存在でもあります。
でも、その“盾”が、知らないうちにあなたの行動や感情の自由を奪っていたとしたら……どうでしょうか?
私が出会ってきた多くの方々が、口をそろえて言います。
「本当はこうしたいけど、そんなの無理だと思ってた」
「やりたいことがあったけれど、私には資格もないし……」
「年齢的にも、今さらやっても意味がないでしょう?」
こうした言葉の奥には、必ず“思い込み”が潜んでいます。
でもね、ちょっと考えてみてください。
あなたが「当たり前」だと思っていることって、誰が決めたのでしょう?
そのルールって、誰かに強制されたものでしょうか?
それとも、自分で「きっとそうに違いない」と決めつけてきたものではありませんか?
私自身、かつては「先生と呼ばれる人は、完璧でなければならない」と思っていました。
常に凛としていなければいけない。弱音を吐いてはいけない。
誰よりも知識があり、常に正しい判断を下せる存在でなければならない――。
でも、ある時ふと、自分の心の中の“違和感”に気づいたのです。
「私は、そんなに強くない」って。
むしろ、弱さや迷いを抱えているからこそ、人の痛みや戸惑いに共感できる。
そう気づいた時、私はようやく“完璧でいなければ”という思い込みを手放すことができました。
そして不思議なことに、それを手放した瞬間から、出会う人の質や関係性がガラリと変わっていったのです。
もっと自然に、心からつながれる人たちが、どんどん目の前に現れてきたのです。
思い込みを手放すと、心に“余白”が生まれます。
その余白から、新しい発想やチャンスが芽を出し始めます。
自分を小さな枠に押し込めていた手を、そっとゆるめてあげると、
思っていたよりも、私たちは自由に動ける存在だったのだと実感できます。
もちろん、いきなり全部の思い込みを手放すのは難しいかもしれません。
でもまずは、小さなものからでいいのです。
たとえば――
「○○歳だから、もう遅い」
「こんな立場の私には、無理」
「家庭があるから、自由はない」
そんな言葉を口にするたびに、ちょっと立ち止まって、問いかけてみてください。
「本当にそう?」「それって誰が決めたの?」
人生を動かすのは、いつだって“気づき”からです。
その気づきが、新たな行動を生み、行動が未来をつくっていくのです。
思い込みという名の“重たい荷物”を一つ降ろすたびに、
あなたの歩みは、もっと軽やかに、もっと自由に、そしてもっとあなたらしくなっていきますよ☺
