2024.10.02
【愛読書紹介①】
執筆担当者:
テーマ: 一橋香織
読書の秋ということで今月は私の愛読書を2冊要約して紹介します。
最初の1冊はアルフレッド・アドラーの『嫌われる勇気』
『嫌われる勇気』は、アドラー心理学を基にした自己啓発書で、対話形式で進行します。
1. **トラウマを否定する**:アドラーは、過去のトラウマが現在の行動を決定するという考え方を否定します。人は過去の出来事に縛られることなく、変わることができると主張します。
2. **すべての悩みは対人関係**:アドラーによれば、すべての悩みは対人関係に起因します。他人との比較や評価を気にすることで劣等感が生まれますが、これを成長のエネルギーに変えることが重要です。
3. **他者の課題を切り捨てる**:他人の期待や評価に応えようとするのではなく、自分の課題に集中することが大切です。他者の課題を切り捨て、自分の人生を生きる勇気を持つことが求められます。
4. **「いま、ここ」を真剣に生きる**:過去や未来にとらわれず、現在の瞬間を大切に生きることが幸福への道です。
特に2.に関して更に要約してみます。
アドラー心理学における「すべての悩みは対人関係の悩みである」という考え方は、以下のようなポイントに基づいています:
他者との比較:多くの悩みは、他人との比較から生じます。例えば、他人の成功や幸福を見て、自分が劣っていると感じることが悩みの原因となります
承認欲求:人は他者からの承認を求める傾向がありますが、これが満たされないときに悩みが生じます。アドラーは、他者の期待に応えるのではなく、自分自身の価値を見出すことが重要だと説いています
役割の葛藤:家庭や職場などでの役割期待と自分の意志との間に葛藤が生じることも、対人関係の悩みの一つです。これを解決するためには、自分の役割を再評価し、他者との関係を見直すことが必要です
課題の分離:アドラーは「課題の分離」という概念を提唱しています。これは、自分の課題と他者の課題を明確に分けることで、他者の期待や評価に振り回されずに生きることを目指すものです
このように、アドラー心理学では、対人関係が悩みの根源であるとし、その解決策として自己理解と他者との健全な関係構築を重視しています。
この本は、他人の期待に縛られず、自分らしく生きるためのヒントを提供してくれます。興味があれば、ぜひ読んでみてください!
私は人間関係に行き詰まると時々読み返しています(^^ゞ