2025.05.14
5月病に負けない“軸”の整え方――比べず、ブレず、自分を取り戻す
執筆担当者:一橋香織
新緑がまぶしい季節。
けれど、「ゴールデンウィークが明けると、気持ちが少し沈んでしまう…」
そんな声をよく耳にします。いわゆる“5月病”は、実は真面目で頑張り屋さんほど陥りやすいものです。
とくに営業職や士業など、日々プレッシャーの中で働く方々にとっては、「成果が出ていない」「周囲がうまくいっているように見える」といった焦りが、自分自身を追い込む原因になりがちです。
比較するクセが心を疲れさせる
SNSで他人の成功談を目にする。
同業者の実績に刺激を受ける。
それ自体は悪いことではありません。でも、それが「自分はまだ足りない」「もっと頑張らないと」という無意識の自己否定につながってしまうなら、少し立ち止まるサインです。
他人と比べることで一時的にやる気が出ることもありますが、長期的には自分の軸がブレてしまい、心が摩耗してしまいます。

“自分軸”を取り戻す3つの問い
焦ったとき、気持ちがざわつくとき、こんな3つの問いを自分に投げかけてみてください。
「私は、何のために今この仕事をしているのか?」
「この1ヶ月で、自分が成長したことは何か?」
「今日の自分に、“よく頑張ってるね”と声をかけるとしたら?」
このような問いは、自分のペースに意識を戻し、心を立て直す助けになります。特別なツールは必要ありませんが、紙に書き出すことで効果は何倍にもなります。
縁ディングノートを「いま」を整えるために
相続や終活の専門家の中には、「縁ディングノート=高齢者のもの」と思っている方もいらっしゃいます。でも、実は心の整理のために活用できるツールとして、今を生きる私たちにも非常に有効です。
“これからやりたいこと”“感謝したい人”“日々の気づき”など、少しずつでも記していくことで、自分の大切にしたい価値観や軸が見えてきます。
5月は、整える月に
春の浮き足立ったムードが一段落し、本格的に1年が動き出す5月。
焦らず、比べず、ブレずに、今の自分を見つめる時間をとってみませんか?
他人と比べるより、昨日の自分と比べてみる。
そうすることで、いつの間にか「自分らしい道」を着実に歩いていることに気づくはずです。
